①ヘッドギア
上顎の成長を抑制したり、奥歯が手前に来ないようにする装置。近年では、インプラント矯正をすることにより、成人ではヘッドギアを使用することが、少なくなりました。
患者様自身が取り外しできる装置(可撤式)や、患者様が自由に取り外しできない装置(固定式)があります。
可撤式 | 利点:清掃性が高い。 欠点:装置を装着して初めて効果が発揮するため患者様の協力が必要になる。 |
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固定式 | 利点:術者によってのみ取り外しが可能となるため効果が確実に 期待できる。 欠点:清掃が難しく不潔になりやすい。 |
また、作用する力の種類によって分類されワイヤーやゴムやネジなどの器械力によって矯正する装置(器械的装置)や、口腔周囲筋や舌の機能力を利用する装置(機能的装置)があります。
ワイヤーやゴム・ネジなどの器械力による矯正装置です。
セラミックブラケット(前歯部)
メタルブラケット
顎の幅を広げる装置です。急速拡大法と緩徐拡大法があります。
クワドへリックス(固定式)
ポーター(固定式)
バイへリックス(固定式)
拡大床(可撤式)
拡大床(可撤式)
急速拡大装置(固定式)
GMD(固定式)
ぺンデュラム(固定式)
顎の幅を広げたり、弾線を付けることにより、単純な歯の移動も可能です。
リンガルアーチ(固定式)
ホールディングアーチ(固定式)
上顎の成長を抑制したり、奥歯が手前に来ないようにする装置。近年では、インプラント矯正をすることにより、成人ではヘッドギアを使用することが、少なくなりました。
反対咬合(受け口)の原因となる上顎骨の劣成長の改善を目的として使用される装置です。
成長発育期の潜在能力を利用して顎整形力を加えることにより、上顎骨を前方に成長させ、受け口の改善を図っていきます。
骨にインプラント(アンカースクリュー・アンカープレート)を打つことにより、歯を動かすための固定源として利用する矯正治療です。これにより、顎外固定装置が要らなくなったり、抜歯しなくても矯正治療が可能になったりします。治療期間が短くなったり、今まで難しかった歯の移動が可能になります。
マウスピース様の装置です。軽度の歯の移動が可能です。
口腔周囲筋や舌の機能力を利用する矯正装置です。
顎の位置を変え、成長を誘導する装置です。また、顎の幅の拡大もすることが可能な装置です。
顎の位置を変え、成長を誘導する装置です。また、唇やほっぺたの圧力を排除して、顎の成長を誘導し幅の拡大もすることも可能な装置です。
上口唇を排除し、口唇圧のバランスを整え、そして低位舌を改善することで反対咬合の改善を促していきます。
口唇の力を利用して奥歯を奥に送ったり、手前に来ないようにする装置です。また、顎の幅の拡大もすることが可能な装置です。
過蓋咬合の治療に使用します。装置の水平部に下顎の前歯部が接触することにより、奥歯に咀嚼圧が加わらなくなるため、その結果、奥歯が延長することにより、噛み合わせが浅くなります。
過蓋咬合で下顎の後退した人の治療に使用します。装置の斜面部に誘導され下顎が前方に移動し、奥歯に咀嚼圧が加わらなくなるため、その結果、奥歯が延長することにより、噛み合わせも浅くなります。
歯や顎骨を移動させた後、その位置に固定し後戻りしないようにする矯正装置です。
ベッグタイプリテーナー(可撤式)
ホーレータイプリテーナー(可撤式)
リンガルタイプリテーナー(固定式)
ソフトタイプリテーナー(可撤式)
樹脂で出来た板状の粘膜と接する部分を床(しょう)といい、これにバネやネジを埋め込んで歯や顎を動かす装置のことを床矯正装置と言います。
この装置は、保定装置です。床があるため保定床とも言います。バネやネジを埋め込めば、歯の移動も可能です。
この装置は、拡大装置です。床があるため拡大床とも言います。 真ん中にネジが埋め込んであります。
前方部にネジが埋め込んであります。前歯6本を動かすためです。
左側前方部にネジが埋め込んであります。前歯1本を動かすためです。
左側の奥にネジが埋め込んであります。奥歯1本を奥に動かすためです。
中央に3方向に広げるためのネジが埋め込んであります。前歯を前に動かしながら、横幅を広げるためです。
両側の奥にバネが埋め込んであります。奥歯を奥に動かすためです。
バネとネジのコンビネーションです。
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